小南

小南

ピンサロに行ってきた訳なんだけど

 まず長い前置きになるんだけど、僕は風俗ライターみたいなのがあまり好きではない。レビューはお世話になってるんだけど、「俺は風俗ライターだからお前ら俺に他の客にしない位の最上級のサービスを施せ。やらねえと酷評するぞ。」みたいな雰囲気があって嫌だ。だから、嬢への具体的な批評はしない。あと賢者タイムを抜けてから書いた。

 

 前々から行こうと思っていたピンサロがあった。まず、おかしい程安い。大塚レベル。なのに嬢の質がとても良いらしく、プレイ内容も充実していて、僕の大好きな腋舐めをしている者もいた。

 

 そこで僕がやろうと思っているのが腋舐め・コキと69。腋はダメ元にしても69くらいは人生で1回やってみたい。

 

 そんな想いを胸に、家で身体を洗い、30分掛けて入念に歯を磨き、制汗剤を塗りたくってから、1時間は掛かるピンサロのある街へ電車に揺られていたんだけど、爪を切るのを忘れていたことに気付いて、結局、駅のトイレで爪を噛み千切り、ズボンのチャックをヤスリ代わりにした。連日の猛暑ですっかりバテてしまったけれど、この日は台風のおかげで涼しく、ジャップクサオスになることなく街に辿り着くことができた。 

 

 OLが街を歩く中、ビルに入るまでは容易だった。エレベーターが開くと黒服さんが出てきて爪のチェックをしてきた。噛み千切ったせいか、少し首を傾げていたけど、10分も待つことなくシートに案内された。

 

 それからだった。事前のイメトレではここで僕は既に興奮状態で女体を貪らずにはいられない予定だったんだけど、スピーカーの前の席というのもあり音楽がうるさいせいか、思いの外、興奮せず、しかも僕は僕にしては珍しく突然緊張し始めた。僕は人が緊張すべき所で緊張しない、むしろ緊張感が足りないくらいだと自他共に認めていたんだけど、もう頭が停止してしまって、嬢が現れた時には何をすればいいのか分からなくなっていた。

 

 とりあえず嬢に挨拶、容姿を褒めてから、前情報で聞いたディープキスをお願いした。ガチガチになりながらも自分から嬢の口元に近付く。すると意外にも舌という物は硬くて、苺の表面を舐めているようだった。もっと唾液が絡み付くものだと思ってお互いかなり奥まで舌を入れたはずなんだけど、僕も初めてだし、見た感じ嬢も新人っぽくて、お互い緊張からか口内はカッサカサだった。この時、僕のペニスは勃っていない。

 

 10分はディープキスできるらしいんだけど、酷い話、僕は飽きてしまって、残りの9分くらい腋舐めに回せないかと思い付き、「ダメ元なんですけど、僕、腋が好きなんですよ!」と言うと「へ?・・・」と、嬢はそこが人によっては性器以上の価値がある物だとは本当に分かっていなさそうな返事をし、固まっていた。だから僕は「腋を舐めていいですか?」と直接尋ねた。「ダメ!」だそうで。

 

 まあ断られる事は想定していたので、服を脱がそうとしたんだけど、ここでまた僕が緊張してしまい、女体に触れられなくなっていたのを察した嬢の方から脱ぎ出した。抱き心地の良さそうな肉付きだ。それを見て僕はおっぱいにしゃぶり付いた。

 

 ところが、緊張で何かおかしくなったのか、「なんかゴム人形を舐めてるみたいだな」と(豊胸ではない形だった)また即座に飽きてしまい、30分を無駄にしたくない僕は何かできる事はないかと考えたんだけど、頭がパニックになっていたので取り敢えず落ち着かせる意味でフェラチオをお願いした。

 

 緊張を察した嬢の指示で、僕はシートに座りながら壁にもたれて嬢が正座で股間にしゃぶり付く体勢になった。嬢のフェラチオは、大塚で初めて体験したものとは違って、物凄く吸ってくるタイプだった。ここでやっと僕のペニスが勃ったんだけど、自分が何もしていないのが手持ち無沙汰に感じて、ここでようやく69を思い出し「69いいですか?」と、目の前のスピーカーに負けない声でお願いしたら「やったことな~い!」と。

 

 僕はそんな事で引き下がりたくなかったので「クンニは大丈夫ですか?」と尋ねると、嬢は嫌がることなく股をおおっぴろげた。「パイパンだ~!」と大声で言ってしまった。女性の精液に興味のある僕は、初めてで下手ながらも夢中でしゃぶり付いた。

 

 しかし、ラーメン二郎が飽きてくるのと同じで、ずっと同じ感触、味ってのも結局飽きが来て、ペニスも萎えてしまった。何をしようにもすぐ飽きてしまう僕は「自分、どうも責められる方が向いているみたいですわ。」と言ってもう一度フェラチオさせた。

 

 はっきり言ってここまで魅力がない物だとは思ってもいなかった。もうどうしようもなくなって、嬢に「手混ぜてもいい大丈夫ですよ。」とお願いすると、ちょうどいい圧で口と手を使い始めた。手を入れたらイカセモードだけど、普通にそっちの方が気持ち良くてよかった。

 

 ただ、どうも普通にしているとオーガズムに達しそうな感じでもなく、初めてのピンサロで時間を少しオーバーした挙句、強烈な圧の手コキでの射精になってしまい嬢を困らせてしまったことを思い出したので、僕は前立腺に力を入れるイメージで肛門辺りに力を入れた。すると、そこからはみるみる気持ち良くなって、「イキます!」とその言葉が出る前にピュン!と精子が出てしまった。これには嬢もムカついたのか眉を互い違いに傾け僕を睨みながらティッシュに精液を吐き出した。さすがに僕は謝った。

 

 15分も余った。僕はとにかく緊張していた旨を嬢に伝えると、嬢は「もっと酷いのいるからいいよ。」と優しく答えてくれた。さすがにただのコミュ障とは思われたくなかった僕は、普段はちゃんと話せる人間だし緊張もしないんだと、僕の緊張感のなさから失敗したエピソードを話して、他にも嬢を気遣うような言葉を掛けて、なんとか険悪な場を和ませた。

 

 店を出る時も、嬢の「手を繋ごう」や「ハグしよう」のサインが一瞬分からなくて変な間が目立って、その度に嬢は爆笑していた。

 

 今回のピンサロ、お店には満足できたし嬢も黒服もサービスも質が高くて普通に優良店だった。しかし、自分のクズさ加減を見詰める機会にもなった。

 

 僕はどうも自分が気持ち良くない行為は全て魅力を感じないようだ。おまけに、異常性癖が過ぎて腋が絡まないと興奮しないようだ。フェラチオの時だけはガン勃ちしてたし、フェラチオされている最中もさりげなく腋を触っていた。

 

 もう、性獣を名乗るのはやめます。僕は腋で射精がしたいだけの"腋獣"です。小南に腋を色々されたい女性の方、DM待ってます。